だんぼっちを改造して防音室を作った
動機
最近、パチンコにハマっています。というのも、大当たりの演出が凄く綺麗でそれが見たいばかりにパチンコ屋に通う毎日でした。
ところが、パチンコというのは恐ろしい物で、当たるまで打ったら一体いくらかかるか分からないところがあります。
そこで、家でもパチンコが出来たら良いなと思い、先月パチネットというサイトで循環仕様のパチンコの実機を購入しました。
しかし実際に動かしてみるとけたたましい音がして、一軒家でも近所迷惑になります。
そこで、苦情が飛んでくるのを防止するために防音室を作る事にしました。
まずは防音についてインターネットで調べてみました。
どうやら、防音には遮音と吸音というのが必要らしく、遮音材の内側に吸音材を取り付けてやればよいらしいとの事。
遮音材で音を封じ込め、吸音材で音を吸収する。
遮音材には鉄、石膏、鉛、遮音シートといった物がありますが、今回は扱いやすく性能も良いらしい鉛を選定しました。
0.3mmの鉛で遮音シート3枚分の効果があるらしいです。
吸音材にはグラスウール、ロックウール、ポリウレタンといった物があるらしい。グラスウール、ロックウールは皮膚に刺さってチクチクするそうなので扱いやすいポリウレタンにしました。
個室を用意してこれらの遮音材、吸音材を張り付けてやればそれで防音室が作れます。個室にはだんぼっちグランデを選びました。
だんぼっちを加工して防音室を作ったという人がいたので、その記事も参考にしながら作りました。
材料
用意した材料は以下の通り
だんぼっちグランデ 133,000円
だんぼっち用換気ファンユニット 8,130円
ソフトカーム鉛シート/0.3mm [鉛0.3mm×幅940mm×長さ10m] 粘着なし 28,050円
鉛テープ 接着剤付 目地処理用 ラギングテープ 遮音 防音 0.3mmx40mmx10m TP-1 2個 14,080円
24ピースセット 幅50x50cm 厚み 5cmピラミッド 吸音材 防音 難燃 吸音材質 ポリウレタン ブラック 2個 11,640円
プリントボード 51.5cmx103cm 2枚(カット費用込み) 2420円
3M 強力多用途補修テープ ダクトシールテープ 48mm幅x54m DUCT-54 882円
3M スコッチ 強力両面テープ 50mmx10m PSD-50 6個 9,816円
3M マスキングテープ 243J Plus 20mmx18M 6巻パック(243J 20) 499円
ELPA エルパ LEDバーライト(多目的灯)リモコン付 60cm 昼光色 離れたところ高いところでもON/OFFできる 角度調節可能 ALT-2060RE(D) 4,904円
養生テープ 217円
コニシ ボンドウルトラ多用途SUプレミアムソフト 接着剤 1,628円
総額215,266円
鉛シートはヤフーショッピングで購入。接着剤とプリントボードはホームセンター、その他の物品はAmazonで購入しました。
ポリウレタンはつぶれた状態で届きますが、袋を開けて4日ほど置くと膨れました。一部、潰れがひどい物は洗濯機で回して干すとすぐに膨らみました。
作り方
鉛シートをだんぼっちの各面の内側に両面テープで貼り付けます。鉛シートが重なり合う部分は、ダクトシールテープでしっかり止めておきます。今回は床面には鉛シートを貼り付けませんでした。
天井には換気用の穴が開いていて、背面にはケーブル用の穴が開いていますが、それらの穴は鉛シートを貼った後にカッターで切り抜きました。
天井には、LED照明を両面テープで張り付けます。配線はダクトシールテープで止めます。
組み立ててから天井にポリウレタンを張り付けるのは大変そうなので、天井のポリウレタンだけは組み立て前に両面テープで貼り付けました。周りの部分に少し隙間を開けて張り付けています。この天井のポリウレタンですが、組み立てた後に落っこちてきたので後ほど接着剤で改めて貼り付け直しました。
床にプリントボードを敷きます。
だんぼっちを組み立てます。鉛シートを張り付けている分重いので注意。
全ての面を組み立てた後に重いパチンコ台を運び込むのは無理そうなので、横と背面の壁だけ組み立て、パチンコの後ろになるところにポリウレタンを貼り付けた状態でパチンコ台を運び入れました。
だんぼっちの内側の鉛シート同士の隙間を鉛テープで目張りします。
壁とドアの内側にポリウレタンを張り付けます。
これで完成です。
早速、パチンコをだんぼっちの中で動かして性能を評価してみました。計測にはApple Watchのノイズアプリを使用しました。
性能の評価
だんぼっち内部でパチンコを打った時の音 約81dB
だんぼっち外の音 約46dB
約35dBの低減に成功
京都府の住宅地での騒音の基準は敷地の境界で40dB以下。
あくまで事業者向けの基準だが、これに則って基準をクリアしているか調べてみる。
インターネットで調べた情報によると5mでの音の減衰は14dB。境界から5mの地点で54dB以下になっていれば問題なしです。
だんぼっちのすぐ横の時点で既に問題無さそうですが、一応測ってみました。
隣との敷地の境界から約5mの距離での騒音 約35dB
全く問題無さそうです。
まとめ
だんぼっちの内側に鉛シートとポリウレタンを貼り付けると、防音に効果あり。
だんぼっちの中で大きな音を鳴らしてもお隣さんに迷惑をかける事は無さそう。